NEWS

一覧を見る

QSAR Flex

in silicoリスク評価支援ツール

#in silico #構造活性相関 #リードアクロス #生態毒性 #CPCA #ニトロソアミン #nitrosoamine #NDSRI #QSAR #毒性予測

米国MultiCASE社のQSAR Flexは、化合物リスク評価のための新しい計算アプローチを実現したソフトウェアです。アナログ検索、回帰分析、ランダムフォレスト、ベイジアンネットワークを活用し、統計ベースおよび知識ベースのQSARアプローチにより、化合物の物理特性の予測や複雑な毒性を推定することができます。特にニトロソアミン類不純物のような複雑な毒性を有する化合物に対する評価に適しています。

 

QSAR Flexについて

QSAR Flexは機械学習と定量的構造活性相関 (QSAR)に基づいた化合物の物性値と複雑な毒性の予測が可能で、ニトロソアミン類不純物のリードアクロスや生態毒性の評価などをサポートします。操作は非常に簡単で、ユーザーのデータに対して複雑な操作は求めません。また、予測スピードも非常に早く、数分で数千の化合物を処理することができます。

 

ニトロソアミン類の発がん性評価をサポート

未知のニトロソアミン類の発がん性を評価するために、CPCAポテンシーカテゴリーの自動推定、リードアクロスによるTD50の推定を行います。これらのモジュールはMultiCASE社と米国食品医薬品局(FDA)が協力して開発され、FDAをはじめ多くの企業が利用しています。

CPCA予測モジュール NEW‼

ニトロソアミン類に関する発がん性評価方法(Carcinogenic Potency Categorization Approach: CPCA)に基づき、ニトロソアミン原薬関連不純物(NDSRI)を含むN-ニトロソアミン類不純物の推奨許容摂取量(AI: Acceptable Intake)を自動的に推定します。

このCPCAという評価手法は、23年7月欧州医薬品庁(EMA)が発表し(※1)、23年8月FDAが採用しました(※2)。日本においても厚生労働省からその利用が認められています(※3)。

QSAR FlexのCPCAモジュールはEMAとFDAが定める指針に対応し、α-水素のカウント、活性化及び不活性化構造の評価を行うことで、フローチャートに則して適切なポテンシーカテゴリーを導きます。これに加え、高度なサロゲート及びNDSRIを検索する機能も兼ね備えております。
(※1)『EMA/409815/2020 Rev.18』(リンク
(※2)『Recommended Acceptable Intake Limits for Nitrosamine Drug Substance-Related Impurities (NDSRIs) (Guidance)』(リンク
(※3)『令和5年度第9回 医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料 』(リンク

 

ニトロソアミン類不純物のリードアクロスをサポート

ニトロソ基近傍の構造類似性(Alert Environment similarity)に基づいて、クエリ化合物と類似性の高いアナログ物質を一覧化します。構造を入力するとデータベース検索と演算を行い、過去の実験データ、アナログ物質、各種物理化学的プロパティ(分子量やLogP等)を示し、クエリ化合物と特性の近しいサロゲート物質の選定を支援します。さらにTD50(CPDB、LHASA)の結果が紐づいていますので、クエリ化合物のTD50の推定をサポートし、許容摂取量(Acceptable Intake:AI)の算出に貢献します。

生態毒性の評価をサポート

QSAR Flexは二値的な予測(陽性/陰性など)だけでなく、LD50、EC50などの数値的な結果の予測にも柔軟に対応することができます。QSAR Flexの生態毒性モジュールは各種物理化学的プロパティ(分子量やLogP等)に加えて、活性部位にフォーカスしたQSARによる予測を行い、下記対象の生態毒性スコアを算出します。

  • Algae(藻類)
  • Tetrahymena pyriformis(原生生物)
  • Daphnia magna(ミジンコ)
  • Pimephales promelas (魚類)
  • 生物濃縮係数
  • 微生物分解能
  • 土壌吸着性

データ入力支援機能 DataKurator 搭載

QSAR Flexは、化学構造を含むファイルの入力エラーを調べ、修正するDataKuratorを搭載しています。この機能により、事前に入力ファイルの構造エラー、混合物や塩、重複した構造を修正することができます。

  • MOLファイル、SDファイル、CDXファイルが入力可能
  • 分子構造作画ツールを利用可能

レポート機能

予測結果はPDFやExcelファイルに出力することができます。

稼働環境

  • OS:Windows 10/11、Windows Server 2008R2以降のServer OS。いずれも、日本語/英語(64bit)
  • CPU:Intel Core iシリーズ、または、互換シリーズ (推奨:第8世代Intel Core iシリーズ以降)
  • HDD/SSD:20GB以上の空き (推奨:SSD)
  • RAM:2GB以上の空き (推奨:16GB RAM)
  • モニター:1280×720以上の高解像度なもの (推奨:1920×1080以上)
  • その他:インターネット接続 (インストール時のライセンス認証に必要)

※記載の商品名等は各社の登録商標、または商品の場合があります。

インフォコムグループサイト
COPYRIGHT©INFOCOM CORPORATION ALL rihgts Reserved.